もう20年くらい前になると思うんですけど、瀬戸内寂聴さんのお話を聞く会の様子がテレビで放映されていた。法話というのでしょうか?説法?
来られている方は年配の女性ばかりで、悩みはご主人のことがほとんどだった。
特に定年で家にいるようになった旦那様があれこれうるさいし、ずっといるとあれこれ世話も必要で困っているという相談が多かったらしい。
その相談に、寂聴さんは
「心配しないで!そのうち先に、、、ねー!」なんてニッコリ笑って答えておられた。
もちろん場内大爆笑!!!
つい最近ネットで、同じ悩みに対して寂聴さんがご回答なさっていた。
「あなたが働きに行けばいいのでは?」とのご回答だった。
この2つのご回答の差は、社会状況の変化から来ているような気がする。
今より昔の方が、男女での寿命の差があった。たいてい早く亡くなるのは旦那さんの方だったけど、最近は半々のように思える(私の知る限り、、、)
比較的早く亡くなることが多かった男性も、医療技術の進歩で前より長生きになったのでしょう。その結果、男女の寿命の差が縮小したように思える。
(もともと長生きである女性の寿命をさらに大きく伸ばすことは難しい。。。)
何が言いたいかというと、
いつか一人になってからやればいいか、、、と思っていたことも、やりたいことはやるよう工夫・努力しないといけないと思い始めた、ということです。
今までは、365日、夫の都合に合わせていたけどそれではだめだと思う。一人で旅行に行ったり、また1週間ゴハンなしにして自分の好きなことをしたり、もうすこし自由になって、「自分だけが我慢している」と思い込むのはやめにしたい。
人生は半分過ぎたし、子どももそのうち独立するでしょう。父を見送り、母もきちんとした施設にお世話になることができた。
もう夫婦それぞれ、ある程度の「自分本位というわがまま」も許される時期に来ているんだと思う。
素敵ですね~~、落ち着いた年齢での小さな一人暮らし。憧れています。
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